住宅の一部に車庫を組み込んだりする場合や、敷地が傾斜している場合などで、床の高さを一定に保たず、部分的に高さを変える計画を行う場合があります。また、建物の床面を半階ずつずらした計画をして空間に変化をもたせる計画を行う場合があります。これらの計画を「スキップフロア」と呼びます。
スキップフロアは変化のある室内空間が得られるので、近頃では良く使われる計画ですが、構造的な観点から見るとかなり問題があります。耐力壁を効かせる為に水平構面が重要だという点は説明しましたが、スキップフロアはこの水平構面が分断されてしまうため、この点を考慮した基本計画をたてないといけません。また、床レベルの違うゾーンでそれぞれ壁の量や配置バランスをチェックする必要があります。
スキップフロアの計画を行った場合は、これらのチェックができる設計者に事前に相談することをお勧めします。
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