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第45条 筋かい


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木造軸組み工法における主要な耐力壁要素、筋かい についての規定です。

 

筋かいには、引張力(第1項)と圧縮力(第2項)に対して抵抗する働きがあります。

 

筋かいは「ハの字/ \」に入れろとか「Vの字\ /」に入れろと聞くことがあります。
これはハの字とVの字のどっちが大事かということではなく、圧縮に対して抵抗する筋かいと
引張に抵抗する筋かいを対で配置するようにという意味になります。
筋かいの向きは、右下がりと左下がりを通りごとで半々、全体で半々になるのが理想的です。
なぜなら、筋かいは圧縮側と引張側で強さが異なるからなんですね。
筋かいの倍率(強さ)については続く46条に規定されていますのでそこで詳しく解説します。

 

第3項では、筋かいの端部を柱・梁と緊結しなければならないと規定されています。
筋かい金物には色々な種類がありますが、筋かいをしっかり働かさせるためには必ず必要なものです。
忘れずに施工しましょう。

 

第4項では 筋かいに欠込みをしてはならない と規定されています。
筋かいはたくさんの力を負担しますので、欠込みをして筋かいの断面を減らさないのは大事なことです。
節にも注意してください。
そこが弱点になってしまいます。
間柱と筋かいは交差しますが、この場合は筋かいを通して間柱を切り欠きます。
筋かいをたすき掛けとする場合は、「相欠き」をしてはなりません。
ただし90×90の筋かいはどちらかを欠かないと壁内に納まらなくなってしまいますので特例があります。
この場合でも欠いた箇所を金物で補強する必要があります。

 

いずれも必ず守る必要がある規定です。
筋かいの働きをしっかりと理解しておくことは重要です。

 

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