外皮計算とは、住宅の屋根・天井・外壁・床・窓・ドアなど、室内と外気等を隔てる「外皮」の
断熱性能や日射性能を評価するための計算です。
住宅の外皮性能を表す主な指標には、
●外皮平均熱貫流率(UA値)
●冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)
●暖房期の平均日射熱取得率(ηAH値)
があります。
ここでは、住宅の断熱性能を表す代表的な指標である「UA値」について解説します。
■外皮平均熱貫流率(UA値)とは
外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅全体からどの程度熱が逃げやすいかを表す指標です。
屋根・天井・外壁・床・窓・ドアなどから逃げる熱量を合計し、外皮面積の合計で割ることで求めます。
UA値 = 外皮から逃げる熱量の合計 ÷ 外皮面積の合計
単位は「W/㎡・K」で、数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い住宅であることを表します。
断熱材の性能や厚さ、窓・玄関ドアなどの断熱性能を高めることで、UA値を小さくすることができます。
■「外皮」とはどの部分を指すのか
外皮とは、室内と外気や床下、小屋裏など、温度条件が異なる空間との境界となる部分を指します。
主な対象は、
●屋根・天井
●外壁
●床・基礎
●窓・玄関ドアなどの開口部
です。
これらの面積や断熱性能をもとに、住宅全体からどの程度熱が逃げるのかを計算します。
例えば外壁の場合、使用する断熱材の種類や厚さ、柱などの構造材の影響を考慮して熱の通りやすさを求めます。
窓については、サッシやガラスの性能によって熱の逃げやすさが大きく異なるため、住宅全体のUA値にも比較的大きな影響を与えます。
■UA値が小さいとどうなる?
UA値が小さい住宅は、室内と屋外との間で熱が移動しにくくなります。
そのため、冬は室内の暖かさを保ちやすく、夏は外部からの熱の影響を受けにくくなり、冷暖房に必要なエネルギーの削減にもつながります。
ただし、住宅の省エネルギー性能はUA値だけで決まるものではありません。日射や冷暖房・換気・給湯・照明などの設備性能も含めて評価する必要があります。
■外皮計算ではどのような情報が必要?
外皮計算では、図面や仕様書などから主に次の内容を確認します。
●屋根・天井・外壁・床などの面積
●断熱材の種類・熱伝導率・厚さ
●窓や玄関ドアの大きさ・熱貫流率
●建物各部の構成
これらの情報をもとに、住宅全体の外皮性能を計算します。
外皮計算は、省エネルギー基準への適合確認をはじめ、長期優良住宅、住宅性能評価、ZEHなど、住宅の断熱・省エネルギー性能を評価する際の基本となる計算です。
用語集タグ一覧
[全て見る] [構造] [木造] [軸組] [ツーバイフォー] [省エネ] [制度]










