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地方 いろいろ話し(沖縄編)

2014年4月21日 更新

構造計算を行う場合、地域の特性を考慮しなければなりません。
地域の特性とは主に、
地震力、風圧力、積雪量、地盤特性などが挙げられます。

 

地震力は各地域の地震の発生確率等を考慮した地震係数(Z)が定められています。
風圧力(台風)も同じく各地域で基準風速(Vo)が定められており、敷地の周りの状況による地表面粗度区分という係数を用いて検討します。
積雪量も各地域の積雪量により雪の重量を考慮した検討をします。特に積雪量1mを超える地域は多雪地域といい、多雪地域以外の一般地域では行わない中長期時(雪の積もった状態での地震力の検討)の検討も行います。
地盤特性は建設地の地盤の性質で、硬い地盤、ゆるい地盤などのことをいいます。

 

弊社の営業エリアは全国としており、北は北海道から南は九州・沖縄までお仕事をさせて頂いております。
とは言え、沖縄の住宅といえば木造建築物より鉄筋コンクリート造(RC造)が一般的で、弊社でもまだ2棟程度の経験しかありません。
最近、沖縄でも木造住宅の需要が伸びてきているということで、弊社でもそのお手伝いができないかと考えている次第であります。

 

沖縄の建設会社からご相談を受け、先日その打ち合せのため沖縄へ出張してまいりました。
しかも、日帰りで。

 

沖縄といえばなんといっても台風!
その強さは、以前沖縄の物件の検討で経験済です。
(沖縄の場合、風に比べれば地震力は大したことはありません)
「さ~ どうぞ、ご相談 承ります!」と構えてみましたが、ちょっと予想していた雰囲気ではありません。
ポイントは構造強度の耐力ではなく、シロアリ問題に対する構造材にありました。
「なるほど・・・、そこか・・・」
沖縄の木造建築の懸念材料として、台風、シロアリ、暑さ、塩害というポイントは認識していましたが、台風のことばかり目がいってました。
シロアリ問題はもちろん日本全国(北海道はあまりないのでしょうか?)気にするポイントの一つですが、防蟻処理をすればいいという安易な発想で今まで済ませていました。
そういう感じなので、シロアリについての知識も乏しく、逆に少し教えてもらう感じになりました。
「なるほど・・・、シロアリは松が好きなんですね、」
普段、構造検討では意識しないシロアリですが、木造建築に関わる身としてはやはり勉強しておかなければいけないと反省しました。

シロアリについての情報等もまた紹介していきたいと思います。

 

しかし・・・、沖縄日帰り出張は翌日 身体にきます。
ご注意ください。

 

執筆者

S,K

 

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