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業界あるある「分譲住宅会社 用語編」

2016年10月17日 更新
今年度ももう半年を過ぎました。
4月に新社会人となられた方々も新しい環境に慣れてきたころだと思います。
 
仕事もさまざまな業界、業種があり、それぞれに専門用語、業界用語なども存在します。
最初は言葉の意味がわからず、仕事を覚える以前に用語によるコミュニケーションの壁にぶつかることもしばしばだと思います。
私自身はほぼ設計業を生業としてきましたが、勤めてきた会社はいろいろで、設計事務所、分譲住宅会社の設計部、申請業務を主な業務としている設計事務所などなど。
その中でも分譲住宅会社は建築設計事務所とはちょっと毛色が違いました。どちらかというと不動産会社の色が濃く、営業の人が使う言葉が新鮮だったことを思い出します。
分譲住宅会社は、まず分譲住宅を建てるための土地を仕入れます。
扱っている額が大きいからか、
「いくら?」と聞くところを
「おいくら万円?」と聞いてきます。(この会社だけでしょうか?)
以前こういう会話をしたことがありました。
 
営業「(私の持っているものを指さして)いいのもってるね。それおいくら万円?」
私 「これですか?それほど高くないですよ。だいたい0.75万円ですかね。」
営業「・・・。7500円ね。なんで変な言い方するの?」
私 「おいくら万円と聞かれたので、単位を合わせました。」
営業「・・・。なるほどですね。」
 
今思うと この返しかたは全く会話を広げられない、コミュニケーション障害ですね。
この独特な言い回しなどになれるまでちょっと時間がかかりました。
 
FAXを送るときに、送付状を付けないで資料をそのまま送ることを「ダイレクトで送る」と使っていました。
 
営業「この図面、ダイレクトでいいから送っといて」
私 「直通FAXがあるんですか?番号教えてください」
営業「・・・?」
 
会話になっていません。
同音異義語もありました。
 
営業「来月 キンショウ だけど、現場大丈夫?」
私 「え?キンショウ? ここはイッテイですよ。」
営業「え?・・・?」
 
これは業務に支障のあるレベルですね。
「キンショウ」
不動産業界、銀行関係の方は「金銭消費貸借契約」のことを「金消契約」と言っています。所謂 ローン契約のことです。
建築設計がキンショウと聞いてまず思い浮かべるのは「近隣商業地域」の「近商」。ちなみに「イッテイ」は「第一種低層住居専用地域」のことです。
営業が言いたかったのは、「来月物件引き渡しだけど、現場はすすんでいるのか?」ということです。
お客様がローン契約を申し込んでいる場合、物件がちゃんと竣工して引き渡し証明書を発行しないとローンが実行されません。そういう意味で、「金消=引き渡し」という言い回しをしているようです。
建築業界内でも、職種によりいろいろあります。
また機会があればご紹介したいと思います。
 
このサイトでも「用語解説」というコーナーがあります。
ちょっと専門的な話も多いと思いますが、ぜひご一読いただければと思います。
 
 
執筆者
S.K

 

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