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木造3階建校舎を燃やす、最終実験が10月20日に行われました。

2013年11月1日 更新

 10月20日に岐阜県下呂市の山中で注目の実験が行われました。今回で3回目となる木造3階建て校舎の実大火災実験です。国土技術政策総合研究所(国総研)と建築研究所、早稲田大学などで構造する実行委員会が実施しました。

 2012年に実施した2度の実験などの成果で得た知見を踏まえた最終検証となります。

 

 現行の建築基準法では、大規模な建築物を木造で建築しようとする場合、主要構造部を耐火構造とする必要があります。延床面積が3,000㎡を超える建築物は主要構造部を耐火構造とすることを義務付けているからです。

 また、特殊建築物については、階数または面積によって耐火建築物または準耐火建築物とすることを義務付けています。

 したがって、学校を3階建てとする場合は、主要構造部を耐火構造とすることなどが必要となるわけです。

 

 国土交通省は木材利用促進の観点から、現行法で規制している木造3階建て学校の建築を可能とするために必要な性能について確認作業をすすめている。そのベースとなるのが一連の実大火災実験です。2012年におこなわれた2回目の実験では、開口部上部にバルコニーや庇を設置することが延焼防止に有効に働くことなどを確認しました。

 最終回となる今回の実験では、バルコニーや庇を設けなくても、避難や救助が完了するまで、延焼や倒壊を防止できる対策があるかを検証しました。

 

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