残暑厳しい中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。早いもので入社5年目邁進中のN.Oです。
本来ならば、今年も展覧会や旅行などに行き、レポートの続編をお届けするつもりでしたが、昨今のコロナ禍ゆえ、プライベートはおろか仕事でも遠出はできない状況のため、今回は近場にて体験したレポートを「星新一風ショートショート」形式でお届けします。
(※最後に写真があります)
【試乗会】
先日、車の試乗会に行った。
セールスマン曰く、この車は「新しい生活様式に対応した車」で、3密を避けられるように、
なんと車の半分は開放的だ。窓を開けなくてでも、である。素晴らしいが、その分エアコンの効きは悪いらしい。まあしょうがないだろう。
さらに、セールスマンの一押しとして、メンテナンスが楽とのこと。なんでも、機械部分を横から見えるようにしたので、故障した場合、点検や修理が容易とのことである。
なるほど。「見える化」はここまで進化したのか。
ふと、ここで気がついたのだが、実はセールスマンの声は隣の助手席からではなく、スピーカーから聞こえてくるのである。
そうか、これが噂のリモートワークか。
そんな関心をよそに、セールスマンは畳み掛けてくる。
「加えて、特筆すべきは、その走行音なのです。」
なるほど。確かに、まるで止まっているかのように静かなのである。これならば、夜中に車の音で赤ちゃんを起こしてしまう心配もない。
「こんな素晴らしい車に今まで出会ったことがないです。でも、、、。」
と、なかなか購入の決心がつかずに迷っていると、見かねて、いや、聞きかねて、セールスマンが一言。
「ここだけの話、実は、燃料不要なんです。メーター減らないでしょ?」
「買います」
我ながら良い車を買ったと思い、鼻歌まじりに帰路についた。
そういえば、ちょっと座席が硬かったな。今度、セールスマンに教えてあげよう。
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