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神奈川建築コンクール受賞作品

2024年3月1日 更新

この冬に娘のピアノの発表会があり、その開催場所となった「小田原三の丸ホール」の建物についてご紹介します。

 

このホールは小田原城のお堀沿いに面していて、2021年9月にオープンした、比較的新しい建物です。

主な用途は劇場で、地上4階地下1階、構造はRC造一部S造のようです。

そして外観は小田原城の景観を生かすため、兜造りの屋根を採用したそうです。

中のホワイエからお城が展望できるようになっていて、見事な景色でした。

 

また建物のコンセプトは分からなかったのですが、こちらも城下町らしく和を基調とした内観になっているように思いました。

格が違いますがオペラシティのゴージャスさに比べると、モダン和室のような落ち着きのある空間になっていて、なかなか良かったです。

さらに写真3枚目左側の突出した音響室が、せり出している形状になっているので構造屋としては気になりますね。

 

 

こちらは大ホールで、小ホールもあります。

 

 

 

そしてこの建物は「神奈川建築コンクール」の一般建築物部門で優秀賞を受賞し、

「近代建築」2023年12月号でも取り上げられたそうです。

 

ということで、小田原まで訪れる機会が無いかと思いますが、お笑いライブや落語、各種コンサートなどのイベントが開催されているので、是非鑑賞、内覧されてみてはいかがでしょうか?

 

ちなみにピアノの発表会ではディズニーシーのナイトショーのテーマソング「君の願いが世界を輝かす」を弾きました。無事に終わって何よりです♪

 

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この度、小田原三の丸ホール(正式名称:小田原市民ホール、開館:2021年9月5日)が、第64回神奈川建築コンクール 一般建築物部門 優秀賞を受賞しました。

神奈川建築コンクールは、神奈川県の建築文化・建築技術の向上を図り、魅力あるまちづくりを推進するため、昭和31年(1956年)に創設され、現在は神奈川県及び12市(建築確認・開発許可を行なっている行政庁)が主催している、伝統のあるコンクールです。第64回はコロナ禍により3年ぶりの募集となり、県内で過去4年に完成し、応募のあった69件の建築物から、優れた建築物の建築主・設計者・施工者が表彰されました。※通常は、過去2年に完成され、募集のあった建築物より選考されています。

同コンクール<一般建築物部門>の市内施設について、間近では、平成9年(1997年)に小田原アリーナ、平成8年(1996年)に小田原市立三の丸小学校が、優秀賞を受賞しています。

この受賞を励みに、今後も歴史ある小田原ならではの立地を活かし、さまざまな機関・組織・個人等と連携を図りながら、文化・芸術の振興に尽力して参ります。

 

小田原市のシンボルである小田原城を目の前に望む立地を生かし、兜を連想させる落ち着いた外観が、まちに溶け込み、一体感を生んでいる。

 

 

近代建築 2023年12号

鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階・地上4階 施設構成 大ホール:1,105 席、楽屋6室、トイレ、シャワー室 小ホール:296 席小田原お堀端通りに面し、目の前に小田原城址公園を望む大ホールの一、二階席は放射状でどの席からも舞台、出演者の表情が見やすい。高音と低音を反射、吸収する割合が違う木と石を調和させた内壁で、豊かな音質を実現したという。


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執筆者:I.T

 

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