建築の分野でいう「モジュール」とは「基本寸法」のことを言います。
軸組工法では、尺モジュールやメーターモジュールを基本的に採用されています。
尺モジュールは3尺を1グリッドとすることが一般的で、メーターモジュールは1mを1グリッドと考えます。
尺モジュールの1グリッドは3尺と書きましたが、設計者により微妙に寸法が違っていることがあります。
一般的には910mmとする場合が多いように思いますが、909mm、900mmをモジュールに当てる設計者もいます。
最近の建築部材は工業規格化された物も多く、その商品モジュールにも尺モジュール用とメーターモジュール用が用意されていることが一般的です。
尺モジュールに関して言えば、910(909)とする場合が一般的で、900mm用はあまり聞いたことがありません。
モジュールにより規格化された建材とは、合板・石膏ボードなどの面材、ドアや窓などの建具、キッチンやお風呂などの設備などがあります。
910mmも900mmも1センチしか違いがありませんが、10グリッドで考えると10センチの差が生じます。
「歩留まり」という用語があります。建築の分野では、規格化寸法をそのまま使用できると「歩留まりが良い」、材をカットしたりして使用することが多いと「歩留まりが悪い」というように使われます。
歩留まりが悪くなると費用にも影響することが多々あります。設計でのモジュール選択は建築費用にも影響してきますので工業規格化モジュールを採用することが無難だと思います。
ちなみにメーターモジュール材は尺モジュール材よりちょっと割高とのことです。
材寸の項でも話がでましたが、軸組工法では尺貫法由来のサイズが一般流通材になります。
グリッドも910(909)mmを3尺とすることが多く、その2グリッドの1820(1818)mm(6尺)を特に1間(ケン)と呼び、間取りプランには意識される寸法となります。
合板の一般流通材のサイズは 909×1818を3×6板(サブロクバン)となります。
ちなみに、面積の単位の坪(ツボ)は 1坪=1間×1間 のことで、部屋の広さで使用される2帖(ジョウ)にあたります。
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