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何が変わった?緑本2018


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 ツーバイフォー工法の構造計算をする際に必須となる2冊の緑本。
正式名称は『枠組壁工法建築物設計の手引』及び『枠組壁工法建築物構造計算指針』ですが、これらの本が2018年に改訂されました。
前回の改訂が2007年だったため、実に11年ぶりです。

今回(2018年)の主な改訂ポイントをまとめると以下のようになります。

 

『枠組壁工法建築物設計の手引』
  ・新たな材料の追加(軽量H形鋼、CLT)
  ・高耐力壁仕様の追加
  ・仕様規定の一部適用除外の追加

 

『枠組壁工法建築物構造計算指針』
  ・新規構造材料の追加(CLT)
  ・「中層(5階建て以上)枠組壁工法建築物の構造設計上のポイント」の新設
   (ミッドプライウォールシステム※による設計の例示)
  ・国産材(JSⅠ、JSⅡ、JSⅢ)に関する各種数値の追加

 

 これらは全て2007年の緑本以降に改正された告示の内容を盛り込んだものとなっており、既存の計算方法等について特に変更はありませんでした。構造設計者の間では、既存の計算方法から変更が出るのではないかと注視していた方も多かったかと思われます。

 また、今回の改訂に伴い手引及び指針の内容についてのQ&Aも近日掲載予定(2019年4月現在)となっています。
実務上の疑問点など、より踏み込んだ内容となることが期待されますね。

 

※ミッドプライウォールシステム(”Midply Wall System” 通称MPW耐力壁)
FPInnovationsが開発した高耐力壁で、構造用合板等の面材を縦枠の平使いで挟み込んだ納まりが特徴です。高いせん断耐力が得られる一方、運用には細心の注意が必要となります。下図はMPW耐力壁の層構成と壁厚を示したもの。

 

                    

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