由比ちゃん、この前は壁量について教えてくれてありがとう!
窓がたくさんある家は壁量が足りなくなるって分かったんだけど、天井に勾配を付けて、天窓を多くつけるのはどうかな?
壁が多くても、天窓から光が入って明るく開放的な家になると思うんだ!!
健三おじさん、屋根の勾配を利用して、勾配なりに仕上げる天井を勾配天井と言うんですが、勾配天井で屋根面に多く天窓を設けるのは注意が必要ですよ…
勾配天井?って言うんだね。
でも水平方向の力に耐えられる耐力壁をバランスよく必要な量配置すれば、地震には耐えられそうだし、問題ないんじゃない?
実は、屋根や天井には水平方向の力を耐力壁同士に伝達する役割があるんです。
この横向きの構造面を水平構面といいます!
勾配天井だと屋根面のみで力を伝達するので、屋根面に穴をあける天窓との組み合わせは注意が必要ですよ…
水平構面…新しい用語が増えていくね…
でも屋根全部を天窓にはしないよ…
一部分だけ連続した天窓を設けたいんだ。
図を用いて説明しますね!
上の図のように屋根面が残っていても、
天窓が連続していると弱点となってしまいます…
確かに割り箸に切り込みを入れて力を入れると、
切り込みから割れるなぁ
水平構面も同じような理屈なのか…
健三おじさん飲み込みが速いですね!
水平構面は屋根の天窓だけに限らず、2,3階の床も検討するので、
吹き抜けにも同じようなことが言えますよ!
吹き抜けも同じように、水平構面に穴をあけることになるんだね。
でも天窓や吹き抜けは空間が大きくとれるし、あこがれるなぁ
水平構面の補強方法とかはないの?
水平構面自体を補強して強くする方法や、
力の支点となる耐力壁を追加等色々な方法はありますね…
屋根の水平構面については
『新入社員 吉阪由比の住宅設計奮闘記』
-第8話-「吉阪家の床や屋根はピザ生地で出来ている?!後編」を参照
ただしプランによって建物にかかる水平力も変わってくるので
注意は必要ですよ~
耐力壁以外にも考える事があるんだね~
どうしても吹き抜けや、天窓を取り入れたくなったら相談させてもらえる?
もちろん!!いつでも大丈夫ですよ!!
健三おじさんの新居、楽しみにしてます!
次回へ続く・・・
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さぁ!ここからは今月のクイズです。
答えが分かった方は下記応募フォームから応募してください!
正解者の中から抽選で5名様に今回からの新ノベルティ
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手帳に便利な消せるスタンプです!
応募締め切りは8月21日(月)です。
さて、今月の問題は・・・
【Q】水平力を伝達する床・屋根などの横向きの構造面を何という?
①鉛直構面 ②水平構面 ③面構造
※ クイズの応募は締め切りました ※
第2話のクイズの答えは「③耐力壁」でした。
沢山のご応募ありがとうございました!