由比ちゃん、また教えてほしいことがあるんだけどいいかな!
最近地震が多くて、色々と耐震について調べたんだけど、
直下率が低いと耐震性が悪いみたいな記事を見つけたんだ。
「直下率」って何なの?
直下率は上下階で柱や壁がどの程度揃っているかの指標です!
直下率の数値が高ければ高いほど、
上下の壁や柱位置が揃っていることになります。
逆に低ければ、揃っていないことになりますね。
やっぱり、直下率が高いと耐震性は良くなるの?
そうですね…
直下率が低いと、
柱位置が上下階で揃っていない=下階に柱のない梁の上に
柱・壁が乗る箇所が多い、ということになります。
建物の重さなどの鉛直方向の力は柱を通って地盤に流れるので、
梁上に柱をのせると、柱にかかる力が
そのまま梁にもかかることになります。
適切なサイズの梁を設けないと変形する可能性が高くなりますね。
ただし、地震等の水平方向にかかる力に対しては
「耐力壁」で耐えるので
直下率が高いから耐震性が良いとは一概に言えないんです…
耐力壁については以前教わったね!(第2話参照)
直下率よりも耐力壁の配置が適切か先に確認するべきなんだね。
吉坂さん、こちらに私が作成した直下率についての
解説記事がありますので、良ければ参考にご覧ください!
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Branch(ブランチ) -「仕事」に役立つ構造読本- より
Vol.73 2017年3月「『直下率』が低い間取りは危ないのか?①」
Vol.74 2017年4月「『直下率』が低い間取りは危ないのか?②」
Vol.75 2017年5月「『直下率』が低い間取りは危ないのか?③」
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直下率も耐震性に関係がないわけではないですよ。
耐力壁が、下階柱のない梁の上に乗っている場合、
梁が適切なサイズでないと、
耐力壁が有効に働かない場合があります。
なるほど!!
足場が弱いと、上に乗る耐力壁は
十分に力を発揮できないんだね!!
おじさんその通りです!
耐震性をよくするには、
①耐力壁の配置
(バランス・量が適切か)
②耐力壁、柱は負担の大きい梁になるべく載せない
(直下率を気にすることにもつながります。
直下率が高いに越したことはないです!)
③柱・梁のサイズが適切か見極める
(かかる力に対して必要なサイズか?
上部耐力壁は有効に働くか?)
の3点が大事になります。
柱・ 梁のサイズが適切か見極めるのは大変だな…
実際に建てるときは構造計算をおねがいしてもいい?
もちろん!!いつでも大丈夫ですよ!!
健三おじさんの新居、楽しみにしてます!
次回へ続く・・・
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さぁ!ここからは今月のクイズです。
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応募締め切りは2月20日(火)です。
さて、今月の問題は・・・
【Q】上下階で柱や壁がどの程度揃っているかの指標を何という?
① 分散率 ②偏心率 ③直下率
※ クイズの応募は締め切りました ※
第8話のクイズの答えは「①455㎜」でした。
たくさんのご応募ありがとうございました!


