前回のその10で予告していた2×4の金物について分類ごとに解説します。
2×4に使用する金物は、Cマーク金物(日本住宅・木材技術センターの規格)が基本ですが、
そこから各金物メーカーが使い勝手や高性能を付加したオリジナル金物も一般的に広く使われています。
以下ではCマーク金物とオリジナル金物を併記して解説します。
今回のイラストは㈱カネシンのホームページ及びツーバイフォーカタログより転載しています。
分かりやすくまとめられているので、ぜひ参照してみてください。
カネシンのカタログページ
http://www.kaneshin.co.jp/catalogue/
引き抜き系 :主に壁端部や開口脇に使用し、耐力壁の浮き上がりを防止します。
小屋壁と最上階壁上端 帯金物S-50
図中⑫ ツーバイショートプレート
中間階の壁相互 帯金物S-65/SW-67/ホールダウン金物S-HD25等
図中⑤⑥⑧ ツーバイスマート/ツーバイヘビー15/フレックスホールダウン
最下階の壁下端 かど金物CP-L/CP-L/ホールダウン金物S-HD25等
図中⑦⑨⑩⑪⑫⑬ ツーバイスマート/ツーバイホールド/フレックスホールダウ
最下階では高耐力の金物は基礎アンカーボルト②⑤と直接つなぐホールダウン金物⑩⑪を使用します。
梁受け系 :支持点のない梁を受ける為の金物で、梁せいや荷重によって選定します。
大きく分けて2種類あり、直交する横架材側面に釘打ちするものと
横架材にも引っ掛けてさらに釘打ちするものがあります。
根太受け金物 JH-S204・206/JH204・206/JH2-204・2-206/JH208・210/JH212
図中⑮ I-JOIST受け金物
梁受け金物 BH2-210/BHH2-210/ BH3-210/BHH3-210
図中⑭ ビス止めヘビーハンガー(TBHH410・412 /TBHH610・612)
まぐさ受け金物 LH204/LH206
図中⑱ 2-204・2-206の長さ1m以下のまぐさに対して使用可能です。
補強系
あおりどめ金物 屋根に架かる垂木と、頭つなぎ・上枠・たて枠を緊結し風による噴き上げなどに抵抗します。
図中⑰TS
TS/TW-23/TW-30/ツーバイあおりプレート
帯金物 帯金物は長さや用途に応じて縦にも横にも使用可能で、
1階から屋根まで幅広く使用します。耐風梁や垂木相互の緊結、頭つなぎや根太などの継手補強、
出隅部分の補強などにも使用されます。
今回は金物を中心に解説しました。
やはり2×4では釘を使うことが多いため、金物も釘接合の製品がまだまだ多いですね。
☆2x4 初級者編シリーズ 次の記事:2×4 初級者編 その12
☆2x4 初級者編シリーズ 前の記事:2×4 初級者編 その10
用語集タグ一覧
[全て見る] [構造] [木造] [軸組] [ツーバイフォー] [温熱] [制度]


